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『007 スペクター』(15点/100点満点中)

 ダニエル・クレイグになら犯されてもいい、と誰もが思っているため、ダニエル・クレイグの007続投は誰もが望むところである。次期007候補役にはテイラー・スウィフトの恋人の男が挙がっているらしい。失恋したら元カレへの復讐心を全て歌詞に込めるような女と実際に私も付き合ったこともある。が、あの時はお互いどうかしてたわけであり、あの時はお互いどうかしてたみたいな男には007にはなれない。だからこそダニエル・クレイグになら心の底からファックされてもいい。
 で、結論から言うと『カジノ・ロワイヤル』以降のダニエル・クレイグの『慰めの報酬』・『スカイフォール』そして本作『スペクター』は冒頭シーン以外はほとんど全くと言って良いほど金の無駄。完全な駄作である。千八百円でダニエル・クレイグの自慰行為が見られるなら喜んで払ってもいい。しかし実際に見せられるのは、007スタッフのクネクネしたセルフ・フェラチオである。この差は大きい。GUCCIとG.U.ぐらいに違う。
 粗筋はこうである。
 ダニエル・クレイグがこれまで戦ってきた、算数が得意な人、オイルを安く買って高く売るのが得意な人、マザコンの人、実はそれぞれみんな個別の意志で動いていたのではなく、あたかも蜘蛛の足のように何者かに従って動いていたであって、その何者はもうやべえ悪者らしいしぜひともそいつをやっつけましょう、という大筋だ。モニカ・ベルッチが未亡人をやっているグッと来るシーン以外はもう正直あんまり覚えていないが、一方サイドストーリーとして、これまで色んな人間に色んな方法で爆破されてきた英国諜報本部は、いよいよ政治的機微からその存在ごと国際的に解体させられる危機に至っている。だが思い出す限り、政治的解体危機については『ミッションインポッシブル』が、肉体の限界については『エクスペンダブルズ』が、悪者にも上には上がいて実際悪者同士はみんな仲良しでしたというテーマはバイキンマンかインド神話あたりが、もうとっくの昔に取り組んで消費し尽くしたテーマである。それをなぜか今更になって後追いしたところに遅々たる悲哀があって苛立ってくる。モニカ・ベルッチが後で出てきたりするのかしら、と思って耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、後半を迎えたが、結局前半ダニエルと一発ヤッただけでフェードアウトした。もうモニカ・ベルッチも色気が抜けきって、魔女のようであった。モニカ・ベルッチはマトリックスでしか見た事がない。あゝ人生はあっちゅう間であるなと思った。
 この映画の最も酷い点は、気付く人が気付いたら絶対に喜んでくれる過去作へのオマージュを、気付く人にしかわからないように散りばめた、というそのタランティーノにしか許されていない不要なサービス精神を、この規模と期待感の最中でやったところにある。
 正直言って、そんなオマージュは知らんし要らん。見たいのはヤバい映画なのであって、そんな昔話をされても嬉しくない。
 一人の男が繰り返し見るアダルトビデオはせいぜい十作品くらいである。その十作品で各一回、計十回射精しているシーンを見せられた後、その男がその十通りのセックスを一人の女に向かって頑張って行うような短編映画があったとする。それはそれでたぶん面白い。が、それと全く同じ思想で作られた本作は、全く面白くない。なぜか。このシリーズは確かに、男の自慰行為のような格式高い伝統はあるが、その伝統をまざまざと大金を掛けて見せつけること自体は、ちっとも格式高くないのである。あ、当たり前か。
 であるからして一旦悪の総本山が崩れ去った次回作は、グラウンドゼロということになる。007次回の敵役はディカプリオとかMI6のイーサンハントとかプーチンとかにして欲しい。中途半端に真面目で不真面目な遊びはお預けにして、ジジババに媚びずに全力で全世代に喧嘩と夢を売る作品にしてほしい。
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